夜ふかし録

クラリネットの条件検討

2020-01-01から1年間の記事一覧

新型コロナウイルスへの恨み言

新型コロナウイルス。今年の初頭には2019 novel coronavirus(2019-nCoV)と呼ばれ、のちにSARS-CoV-2と改められた。Covid-19はSARS-CoV-2に感染して起こる病気の名前だ。 今年2020年は言うまでもなくコイツのせいで、世界中めちゃくちゃである。国から個人ま…

A管の話

吹奏楽ではクラリネットといえばほぼB管だが、オーケストラではA管とB管を持ち替えて使う。 A管はB管よりやや(数cm)長く、音色はやや落ち着いた印象になる。この変化は文章で伝えづらいが、長さの変化が数cmのわりに、感覚的には意外とバスクラっぽさが強く…

ギター初心者日記(1)

stay homeを契機に始めた、guitar。 ヤフオクでサイレントのクラシックギターを入手して、自分なりのメンテナンスをして、3ヶ月くらいいじったあと、ギター教室に通い始めた。 教材はカルカッシの教則本。音階はまだなんとかなるけど、練習に時間がかかるの…

リード選び

発音しやすいものを選びましょう スタッカートがしやすいものを選びましょう 音量の変化がつけやすいものを選びましょう 音色の気に入るものを選びましょう 一般的に言われている「リードを選び方」は、以上のようなものだと思う。 リードの種類は銘柄と、同…

走りながら修理する車

休みをとって以降、徐々に仕事が忙しくなってきた。 他方では来年度に向けて引っ越しの準備を進めなければならない。引っ越しはそれなりにお金がかかるイベントだし、住処をうつすというのは決心が要る。そんなこんなで、生活の動きがあるなかで仕事も忙しく…

心のリハビリ(5)

過去の自分の書きさしで、これはこの時期にしか書けない心象だった。 パブリックな価値はまったくないのだが、ブログに残しておく。 それに、自分と同様、死別を経験した人には、もしかしたら何かの役に立つのかもしれない。 実際、自分が彼女との死別後に打…

良し悪しの見分け

リードやマウスピース、楽器のことをつらつらと書いている。楽器は、何かとモノで悩むことが多い。管楽器雑誌でプロのどなたかが、「我々は自分にとってちょうどいい抵抗を求めているんです」と言っていて、なるほどと思った。 リード、マウスピース、楽器。…

若手

橋本杏奈さんという日本人クラリネット奏者がいる。ロンドンを拠点に、ソリストやオーケストラの客演奏者として活躍しているようです。 自分が高校生だった頃にはすでにCDを出していたと思う。池袋のHMVに置いてあった記憶がある。 ジュリアン・ブリスやハン…

音をあらわす言葉づかい(2)

以前の記事の続きです。 私の疑問は、「まるい音」とか「太い音」というのがどういうことなのか?それをある程度客観的に評価する方法はないのか?ということ。 客観的に評価するための、現時点でもっとも手軽で強力なのは練習を録音することでしょう。自分…

眠いけどよく眠れる季節

「眠れる」は、ら抜き言葉じゃないよね? 涼しくなり、むしろ朝なんか寒くなって、早くも布団から抜け出しづらい日々である。 とにかく夏はすべてが不調な自分からすると、睡眠の質も向上している気がしてならない。朝目が覚めてまだ眠いけど、熟睡できた実…

ダダリオのリード

クラリネットのリードはバンドレン社がとても有名だが、同じくらい有力なのはダダリオウッドウィンズというブランドだ。むかしはRICOという名前だった。 数年前にダダリオ社が買収したようで、その後は現在のブランド名になった。 www.daddariowoodwinds.jp …

音をあらわす言葉づかい(1)

物事の上達には客観的な視点が必要不可欠です。自分のアウトプットを振り返り、理想と現実の違いがどこにあるのか?何を変えれば理想に近づけるのか?など、楽器に限らず必要なプロセスです。 定量的な評価がカンタンなもの—テストの点とか、短距離走のタイ…

ノーラン作品の愉しみ

"TENET"が公開され、私のスケジュールも空いたので観に行ってきた。 wwws.warnerbros.co.jp シナリオや設定の考察はそういうのが得意な方がすでに色々な記事をつくってくれている。 個人的な感想は以下の通り。 "インセプション""インターステラー"以来のSF…

新譜

クラリネット奏者のソロアルバムが発売されることはそんなに多くないが、オーケストラの首席奏者は数枚出していることがある。 プロのワザをじっくり堪能できるソロアルバムは個人的には大好物でして。 パイパーズのレビューなどでチェックしているんだけど…

理想の吹奏感

前稿ではリードのお話。 このエントリーでは、楽器そのものに関する疑問と考えをメモしておく。 私はBuffet CramponのRC prestigeという楽器を使っていて、もう11年経つ。その前は学校備品のRCだった。ということは15年以上、RC系統の楽器を吹いている。 ほ…

リード調達の哲学

年々暑くなっていて、夏負けもひどくなっている。こんなんじゃ仕事になりませんよ…… 相変わらずの仕掛けで細々と練習しているけど、クラリネットはリード楽器、リード楽器はリードが命。良いリードが複数あれば精神も安定するし、一枚もなければ、本番が控え…

首相の辞任

総理大臣が辞任するというのは、ちょっと前までは「頻繁にあること」の感覚だったが、今回は7年8ヶ月ぶりということで、やや新鮮みを感じる。 辞める総理大臣は、前回辞めるときと同じく体調が理由とのこと。個人的に好きな政治家ではないが、選挙に負けたわ…

吹奏感覚

練習の頻度は順調なときで週1回で、今回は2週間空いてしまった。週1回でコンスタントに練習できると、なんとなくリードと吹きごたえの感覚がつながるのだけど、2週間あいてしまうとかなりボケてしまう。 だいたい高校時代などは、1日サボると3日分下手クソに…

Tommy Emmanuelの逸話

Tommy Emmanuelというのは、スチール弦ギターの名手で現役奏者のトップランナーといわれる一人だそうだ。(まだギターのことはよくわからないが、初心者の私でもその名前を知ることになるくらい有名なのでしょう) そのTommy Emmanuelの発言とされるもので、興…

サイレントギター

コロナウイルス流行で、2020年の日本はStay homeの機運が高い。特に5月頃(緊急事態宣言下)は外出自粛の緊張感が強かった。 マンションに住んでいてクラリネットは練習しづらく、カラオケ店やスタジオにも行きづらいとなると、クラリネットの練習をする場所が…

エチュード(1)

ふだん練習に使っているエチュード(教則本)を紹介してみる。収集癖があるので、たくさん持っていますがさらっているのは一部です。積んエチュード。 ①ランスロ 25のエチュード Trans Atlanticque社版。 フランスのクラリネット奏者ジャック・ランスロ(Jacque…

練習場所に応じた工夫

レンタルスタジオや公設の練習場などは、木やタイルのゆかに石膏やモルタルの固い素材の壁でできていることが多い。こういった場所は響きがデッドすぎることもなく、お風呂のようにワンワン響くわけでもなく、管楽器の練習をしていて違和感は少ない。 楽器の…

リードならし

新品のリードの扱いは慣れが必要だ。 まず、「ならし」が必要で、いきなり演奏の実用には使えない。耐久性もないといわれているし、吹きやすさも本来の性能を発揮できていないものが多い。 世間で言われていること 「ならし」は色んなやり方が言われていて、…

控えめにいって混乱

東京オリンピック楽しみだねーとかいっていた頃の2020年が懐かしいですね。 1月のイラン要人殺害からすでにその気配があったけど、コロナウイルスの流行、米中対立、中国のあらゆる方向への攻撃的な方針、各国内政のドタバタ。控えめにいって2020年は混乱の…

iPhoneボイスメモのiTunes Music Library同期

学生時代からiPhoneのボイスメモappで練習の録音をしてフィードバックにつかっている。 iTunes music library登場以前は、iPod classicと有線同期したりして、特に問題はなかったのだが、iTunes music library登場以後、ほかの音楽ファイルが自動的に同期さ…

B40とB40 lyre

クラリネットのマウスピースのお話。 名前の通り、この2つのマウスピースは、B40を基本に、ロングフェイシング化されたものがB40 lyreと捉えることができる。 バンドレンのカタログでは、B40はフェイシング:ML、B40 lyreはフェイシング:Lとなっている。一方…

リードのかび—日本の夏

私は新品のリードをならすのに、しばらく水につけてから乾かすというのをやる。 リードの調子を一定に保つためには、食品保存用のフリーザーパックが有用といわれていて、実際私はそれでリードの寿命が延びたと感じている。 この工夫の組み合わせの注意は、…

最近読んだ本

この記事は数年前に下書きして、放置してあったものにごく短く書き足したものです。 自閉症スペクトラムの精神病理: 星をつぐ人たちのために 出版社/メーカー: 医学書院 発売日: 2015/11/24 内海健著。 精神科がらみの書籍を読むのは趣味であり、精神疾患の…

2020年6月

今年は少し変わっていると思うのは、ふだんなら4月に年度が変わるところからのテンションがいわゆる5月病といわれるような反動の疲れをつくるのに対して、コロナウイルス騒ぎの影響で年度替わりという節目の意味合いはあまり強くなく、緊急事態宣言の解除に…

リードの探求

メインでつかうリードはV.12の31/2でほぼ決まっているんだけど、ダダリオやバンドレンは数年に1回新製品をだすし、奏法をチェックする意味でも、常に複数種類のリードを試すようにしています。 V.12以外にも、旧リコのThick blankや、レゼルヴ・クラシックは…