夜ふかし録

クラリネットの条件検討

2024-01-01から1年間の記事一覧

安定性と柔軟性のはざまで

Apple musicのような定額サブスクストリーミング配信は音楽好きの生活を豊かなものにしてくれた。 メジャーなレーベルの作品が聴けるのはもちろんだが、インディーレーベルその他マイナーな音源にアクセスできるのはとても素晴らしいことです。 たとえば海外…

読書はスピードが肝心

文章を読むとき、しっかり内容を理解したいためにじっくり時間をかけて読むのは、あまり意味がないと思う。かといって速いほどいいということではなく、テンポよく読むこと、おおむね一定の速さで読み続けることが、いわばコツなのかもしれません。 気合を入…

感覚を言葉にするのはむずかしい…けど

前にも書いたけど感覚を言葉にするのはむずかしい。 「RCはまるく濃ゆい音がでます」 「R13は芯のある輝かしい音色です」 という表現をたとえば5人の人が読んだとき、5人が想像する音はだいぶ幅広いのではないかな。 商品の紹介文であれば、あまりマイナスイ…

ミンコフスキ/OEKのベートーヴェン

約1ヶ月ぶりのサントリーホールへ。 ミンコフスキがどんな指揮者か、久しぶりすぎて正直忘れてしまっていた。オーケストラは管楽器を中心にここ数年人のいれかわりがあり、東京公演ということもあってかエキストラも多かったが、それにも関わらずOEKらしい美…

何から読もうか

色々な作家に興味を持つが、何から読むか迷うことが多い。 (1) 代表作とされているものを読む (2) 代表作と同時期に書かれた短篇を読む このどちらかが初手としてはいいんだろう。

青箱再考

whenlitesrlow.hatenablog.com 前回の記事で、(B40ライヤーにくらべて)B40は発音のしきいが掴みづらいと書いた。 この特徴をカバーするリードはバンドレン青箱やダダリオレゼルヴの青といった「青箱」たちなのではないかと思う。 これらのリードは、リード先…

久しぶりにB40

久しぶりにB40とバンドレントラディショナル3番の組み合わせ。 B40ライヤーでつかんだ発音時の圧の感覚をB40でも捉えるよう心がけて、無駄な・過剰な圧力をかけないように。コンパクトに吹ければ、B40は吹いていて気持ちいいマウスピースである。 レゼルヴ(…

カディッシュ

久しぶりに演奏会へ。たまたま時間があき、たまたま興味をそそる演奏会の情報が目に飛び込んできたので、当日券をとって聴くことができた。 演目はショスタコーヴィチの第九交響曲と、バーンスタインの交響曲「カディッシュ」。演奏は都響とインバルとのコン…

酸っぱいコーヒーの良さ

コクがあって苦みがあって、酸味はそんなに多くないのが日本でよく飲まれていて人々が想像するオーソドックスなコーヒーだと思う。これは深煎りの豆が多数を占めているだろう。焙煎後の豆が濃い茶色~黒っぽい色だ。 浅煎りの豆は色が明るい茶色だったり赤っ…

リガチャーを変える

12月の日記に、久しぶりにToscaを吹いたら音がびりびりする、と書いた。 このときのリガチャーはバンドレンオプティマムだった。けっこうずっしりと重い金属製のリガチャーだ。 ふだん使っているのはビュッフェクランポンの純正リガチャーで、金属製だが薄く…

語ることが難しいものについて語る方法

雑文です。 自分がここ1週間ほどで見知ったもののうち、心動かされた幾つかについて。 (1) 公理主義的な確率の定義 統計学の教科書で出会った。 私は数学の素人なので、あまり多くを語る能力や知識はない… 古典的な確率の定義というのは、サイコロの目の出る…

調律されている私自身の記録

このブログでは、おもにクラリネットのことをつらつらと書き連ねている。 内容はもっぱら私の関心の照らすことにばかり向いていて、似たようなことを繰り返し書いている。自分で読んでも、その繰り返しぶりにあきれるほどだ。 しかも、音楽をするために楽器…

音階練習の大切さ

音階練習(スケール)はとても大切。 音楽は音階からできているとかよく言われるし、実際、多くの調性に従っているのだから、調を決める音階をよどみなく自由に扱えることは基礎なのだろうと思う。 あらためていろいろな音階を吹いてみると、音を並べることは…

短篇小説の世界

夏目漱石の「夢十夜」が好きで、思い出すたびに読み直している。夜にみる夢のように脈絡がとびとびで幻想的な、まさに夢幻の世界。似たような作品はないものか? ホルヘ・ルイス・ボルヘスや芥川龍之介の異世界が垣間見えるような短篇も魅力的だ。フランツ・…

2024年初練習

初練習はToscaのA管、B40、バンドレンTrad 3番で。 このところ、発音に気を付けている。息の圧、下唇(下顎)の圧が強すぎると、発音が汚くなったり、発音が妨げられたりする。自分はこれをやりがちで、これをやっていると多分リードの寿命も短くなる。本来、…

2023振り返りと2024抱負

2023年は自分なりに右往左往してみた年だったとは思う。 右往左往の成果がまだ結実していないが、いちおう前向きに次につながるようなものに取り組んでいたと思う。 しっかり成果を出す人が身近にいたので、その人から刺激を受けたり、参照させてもらったり…