前にも書いたけど感覚を言葉にするのはむずかしい。
「RCはまるく濃ゆい音がでます」
「R13は芯のある輝かしい音色です」
という表現をたとえば5人の人が読んだとき、5人が想像する音はだいぶ幅広いのではないかな。
商品の紹介文であれば、あまりマイナスイメージになることは書けないし、マイナスではなくとも使いづらい表現というのもあると思われる。
「まろやか」「太い」といった表現はクラリネットの音色としてよいイメージがある。
「鋭い」「細い」といった表現は、「まろやか」「太い」に比べるとピーキーな特徴で、販促の文言としてはあまり無難ではないように思われる。
そうなると、商品紹介に使われる語彙は限られてくるし、結果的にどの商品の紹介も似たような表現になってくるのも道理かなと思う。
コーヒー豆を買うときにも似たような現象にぶつかる。
これは商品紹介に関しては、仕方ないところがあると思う。
ただ大事なのは、同じ特徴には同じ表現を一貫してつかうこと、相反する特徴を同じ言葉で表現しないこと、なのではないか。
まったく反対の性格をもつモノに同じ褒め言葉を使ってしまうと、買い手は混乱するから。