夜ふかし録

クラリネットの条件検討

ダダリオのリード

クラリネットのリードはバンドレン社がとても有名だが、同じくらい有力なのはダダリオウッドウィンズというブランドだ。むかしはRICOという名前だった。

数年前にダダリオ社が買収したようで、その後は現在のブランド名になった。

 

www.daddariowoodwinds.jp

 

たしかRICO時代から、バンドレンに比べて品質が均一である点が評価されていた。とくにグランドコンサートセレクトシリーズはかなり普及していたと思う。

 

私はバンドレンのV.12を主に使ってきたのだけど、ときどきダダリオ(旧リコ)を試している。

RICO時代はいわゆる赤箱、Thick blankというのが最も相性がよかった。バンドレンに比べるとやや野趣を感じる音色だった。

 

ダダリオが買収した際、かなり設備投資をした(ヤマハ、「RICO」改め「D'Addario WOODWINDS」のプレゼンテーションを開催、クラリネット/サクソフォンのリード、マウスピース新モデルなどを紹介 | BARKS)ようで、フランス製のリード工作機を導入したりケーンの畑を買ったり、企業努力をしたらしい。


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たしかに、レゼルヴクラシック3.5を吹いてみると、私の場合B40にちょうどいい(やや柔らかめ)硬さで、一箱の中でばらつきは少ないと感じる。均一さではバンドレンよりもダダリオに軍配が上がると思った。

音色に関してはやはりレゼルヴクラシックはやや野趣を感じるが粗野ではない。また、2019年に発売されたレゼルヴエボリューションは、近年のトレンドといえるヒールの高い設計で、音色も立体感というか色気というかそんな要素を感じる。

 

品質が安定しているリードで選択肢が増えるのは、奏者にとってとてもありがたい。 

少なくとも練習用のリードで困ることは減りそうだからだ。