夜ふかし録

クラリネットの条件検討

リード調達の哲学

年々暑くなっていて、夏負けもひどくなっている。こんなんじゃ仕事になりませんよ……

 

 相変わらずの仕掛けで細々と練習しているけど、クラリネットはリード楽器、リード楽器はリードが命。良いリードが複数あれば精神も安定するし、一枚もなければ、本番が控えていなくてもなんとなく不安になるというものです。

 

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奏者ごとに好みの銘柄が決まっていて、自分の定番のなかからいいリードを探すのが常。昔からバンドレンの青や銀、ここ15年くらいはダダリオ(旧リコ)も株を上げている。

プロもだいたいそのあたりを使っている方が多く、3-31/2くらいまでの硬さのリードが人気。

 

3番だと発音のレスポンスがいいものが多いが、音色が貧相であることも多い。

31/2番だと音色は貧相にならず存在感があるが、発音のレスポンスが悪かったり、長音を吹くのに必要な息量が多くなる傾向がある、というのが私の理解。

プロにもいろんな人がいるけど、かつて習っていた先生は31/2から当たりをひたすら探すと言っていた。何十枚も探して、本番に使えるのは数枚とか。これはプロの要求に応えるものを探すとそのくらいの頻度になってしまうのか、その方のストライクゾーンがせまいのかは、わからない。おそらく前者なのだろう。

 

私としては、そんなにコストをかけられないので、3番を主に購入して、吹きやすくて音色もいいものを探す作戦。硬くて合わないリードは曲を吹き通せないけど、やわらかいリードは、音色に不満があっても吹き通すことはできることが多いから。

 

ここでひとつ疑問は、3番の箱を沢山買って手に入る当たりリードと、31/2番を沢山買って手に入る当たりリードは、どう違うのか?(あるいは違わないのか)ということ。

 

ちなみに、リードの番手が違っても同じ銘柄であれば、実寸のリードの厚さは同じらしいです(たとえば、バンドレンV.12の3番と31/2番は、リードの寸法を測ってみると同じらしい)。なので硬さの違いというのは、厚みの違いではなくリードの繊維の硬さや密度の違いなのだとか。