夜ふかし録

クラリネットの条件検討

首相の辞任

総理大臣が辞任するというのは、ちょっと前までは「頻繁にあること」の感覚だったが、今回は7年8ヶ月ぶりということで、やや新鮮みを感じる。

 

辞める総理大臣は、前回辞めるときと同じく体調が理由とのこと。個人的に好きな政治家ではないが、選挙に負けたわけでもなく志半ばで退任を決めるのは無念だろうと思う。また、その内容の評価は別として、長期政権を実現するというのはそれ自体に意味があったと私は思う(その直前まで頻繁な総理大臣の交代があったので特にそうだ)。

 

その一方で、振り返って検証し顧みるべきことはしっかりなされてほしいと思う。

 

これは個人的な感想なのだが、森総理大臣や福田総理大臣が辞任するときはまだ幼少〜高校くらいだったので、総理大臣の辞任というのは本当に他人事だった。今でも他人事だけど、20年ほどの経過で「社会が安定とは限らない」という感覚が身に滲みて、今後のことは気にかかる。

クンデラの小説なんか読むと、社会の変動がダイレクトに個人の人生を細かく変化させていて、慄くよね。