夜ふかし録

クラリネットの条件検討

音をあらわす言葉づかい(1)

物事の上達には客観的な視点が必要不可欠です。自分のアウトプットを振り返り、理想と現実の違いがどこにあるのか?何を変えれば理想に近づけるのか?など、楽器に限らず必要なプロセスです。

 

定量的な評価がカンタンなもの—テストの点とか、短距離走のタイムなんかは、そのまま結果が記録にも使えます。それでは、音楽では?

ヴィルトゥオーゾ(超絶技巧)的な目標であれば、メトロノームがひとつの指標になるかもしれないけど、よく響く音や美しい音色というのは、量的な評価はなかなか難しそうです(少なくとも手軽な計量方法はない)。

 

音についてクラリネットでよく言われるのは、「太い音」「まるい音」「芯のある音」「木の音」などの表現。ほか、鋭い音、きつい音、ぼやけた音、などの表現はおおむねマイナスイメージとともに使われることが多いでしょう。

(つづきます)