夜ふかし録

クラリネットの条件検討

2021-01-01から1年間の記事一覧

個人的な体験とシン・エヴァ

『シン・エヴァ』を観た。(2回目) 考察は詳しい人が既にたくさんしている。 個人的な体験と重ねてその感想をメモしておくと… ゲンドウはやはりユイに会いたかった、ということで、それ自体はもう旧劇から既知の事実だったのだけど、本人の口から思いが吐露さ…

ToscaとAntonio Sanchez

Tosca Toscaをお借りしている。 グリーンラインの楽器ということもあり、自分のPrestige/RCのABセットとはだいぶ印象が変わる。明らかな長所は、評判どおりのダイナミクスレンジの広さと、レガートのつながりやすさだと感じた。 Prestigeに比べて、発音時の…

オリンピック雑感

よい点 選手たちが晴れ舞台で力を出しきるさまは応援したくなる。 テレビで多くの試合をみることができるのも、よいこと それ以外 IOC(国際オリンピック組織委員会)は不遜な組織なのではないか、と感じた 開催国は多額の費用を負担するが、果たしてそれに見…

椎名林檎の23年(後)

しばらくまじめにフォローしていなかった椎名林檎を、事変の新作発表をきっかけに後追いでフォローしてみようという話。 フォローしていなかった期間の主な作品は「日出処」「三毒史」の2つのソロアルバム。これらを購入して聴いてみた。 … 刺さる曲とそうで…

椎名林檎の23年(前)

椎名林檎が好きで、2003年くらいからフォローしています。 東京事変も当然、アルバムを買って聴いており、「スポーツ」までは熱心なファンでした。 「大発見(ディスカバリー)」の頃は、むしろクラシックに興味の中心が移ったこともあってそこまでのめり込ま…

M15と56 rue Lepic

前回の記事の続編。 「56 rue Lepicの4番」を新しく1箱買って、M15との相性をみてみよう!と考えたものの、正直、黒箱の4番なんて、M15以外には合うマウスピースあんまりないな…(硬さ的には5RVLで使えそうだけど、例のサイト的にはAmerican cutとFrench lay…

M15-B40L-B40

前回のエントリに続き、マウスピースの比較。 今回はM15を加えて、比較してみることにした。 M15はMシリーズのマウスピースで、以前の記事でいうところのAmerican facing curveを持つマウスピースに該当する。 全体の印象 M15は「息の通り道」がせまく感じら…

執念

このブログを読み返すと、クラリネットのマウスピースとリードに関する執念がすごい。 同じような内容を年余にわたって繰り返し書いていて、ちょっと常軌を逸した感じもないではない。 自分が何をしたいかというと、クラリネット奏者を悩ませる「リードとマ…

5RV L-B40L-B40

総合的な印象 5RV L、B40Lは音のフォーカスがつきやすく、吹奏感としてのリードの鳴るツボが吹き手にわかりやすい。 B40は息が制限される感じが少なく、息の入力に対して音の変化が柔軟に感じられる。音のフォーカスやリードの鳴るツボは、5RVLとB40Lに比べ…

Reedのdesign profileに関する海外の情報

前回のエントリ以来、メジャーなリードブランドのプロファイルによる傾向の違いが気になって、検索エンジンで調べてみた。検索につかったkey wordはclarinet, reed, profile, vamp, blank, facingなど。 すると、下記のウェブサイトがひっかかり、ある程度ま…

レゼルヴクラシックの意味?

久しぶりにクラリネットを練習した。時間がなかったのでてきとうに吹いただけ。 リードもなんとなく手に取ったレゼルヴクラシックの3.5。 すこし古い個体で、演奏会には使えないものだが、音は出るし反応もいちおう返ってくるものだった。 いま、自分の目指…

10年の変化と死別の影響

2011年。震災があり津波があった。 2012年。死別があり大きなショックを受けた。 2012年以降、5年以上にわたり、死別は尾を曳いた。 自身の感覚として、2012年からの数年間、頭の回転が遅くなり、それまでできていたことの一部でよく失敗するようになったと…

Kind of Blue

Miles Davisを聴き始めたのは高校生くらいから。 このアルバムはとても有名だけど、キャッチーさという点ではそれほどキャッチーではない、と思う。どちらかというとジャズを知っている人のほうが楽しめるアルバムということだ。 ほぼ同時期の(というとジャ…

リードのゆがみ

一見、特に問題のないリード。 先端(ティップ)をよくみると、波打ったようにゆがんでいる。 裏からみるとこのように。 良いリードでも、このように先端がゆがむと、息に対する反応がまったく変わってしまう。 湿らせて、平らなガラスの板(リードケースの板な…

引っ越し

2年ぶりの引っ越し。 都内から転出したこともあり、部屋は広くなったがお家賃は安くなって、職場へのアクセスはさほど下がっていないから、満足の引っ越しといえる。 引っ越しのときは毎回、こんなに本があっても引越しのとき大変なだけだから捨てよう/新し…

Quarantine 6/乱世

去年の時点で、すでに乱世だなぁと感じていたけど、2021年も最初からかっ飛ばしている。 コロナ感染拡大の悪化、緊急事態宣言、アメリカ議会暴動。 隔離中だが、今のところ体調に変化はない。 新型コロナウイルス感染症は、「手引き」によると、曝露から発症…

Quarantine 3

自己隔離3日目。 隔離とはいっても、一般的な基準の濃厚接触者になったわけではないので、自己満足的な意味合いが強い。症状もない。だが、しばらく家に帰らないと決めた。 今日は、大学の教養部で選択した「ビザンツの国家と社会」という講義のテキストを読…