夜ふかし録

クラリネットの条件検討

Tommy Emmanuelの逸話

Tommy Emmanuelというのは、スチール弦ギターの名手で現役奏者のトップランナーといわれる一人だそうだ。(まだギターのことはよくわからないが、初心者の私でもその名前を知ることになるくらい有名なのでしょう) そのTommy Emmanuelの発言とされるもので、興…

サイレントギター

コロナウイルス流行で、2020年の日本はStay homeの機運が高い。特に5月頃(緊急事態宣言下)は外出自粛の緊張感が強かった。 マンションに住んでいてクラリネットは練習しづらく、カラオケ店やスタジオにも行きづらいとなると、クラリネットの練習をする場所が…

エチュード(1)

ふだん練習に使っているエチュード(教則本)を紹介してみる。収集癖があるので、たくさん持っていますがさらっているのは一部です。積んエチュード。 ①ランスロ 25のエチュード Trans Atlanticque社版。 フランスのクラリネット奏者ジャック・ランスロ(Jacque…

練習場所に応じた工夫

レンタルスタジオや公設の練習場などは、木やタイルのゆかに石膏やモルタルの固い素材の壁でできていることが多い。こういった場所は響きがデッドすぎることもなく、お風呂のようにワンワン響くわけでもなく、管楽器の練習をしていて違和感は少ない。 楽器の…

リードならし

新品のリードの扱いは慣れが必要だ。 まず、「ならし」が必要で、いきなり演奏の実用には使えない。耐久性もないといわれているし、吹きやすさも本来の性能を発揮できていないものが多い。 世間で言われていること 「ならし」は色んなやり方が言われていて、…

控えめにいって混乱

東京オリンピック楽しみだねーとかいっていた頃の2020年が懐かしいですね。 1月のイラン要人殺害からすでにその気配があったけど、コロナウイルスの流行、米中対立、中国のあらゆる方向への攻撃的な方針、各国内政のドタバタ。控えめにいって2020年は混乱の…

iPhoneボイスメモのiTunes Music Library同期

学生時代からiPhoneのボイスメモappで練習の録音をしてフィードバックにつかっている。 iTunes music library登場以前は、iPod classicと有線同期したりして、特に問題はなかったのだが、iTunes music library登場以後、ほかの音楽ファイルが自動的に同期さ…

B40とB40 lyre

クラリネットのマウスピースのお話。 名前の通り、この2つのマウスピースは、B40を基本に、ロングフェイシング化されたものがB40 lyreと捉えることができる。 バンドレンのカタログでは、B40はフェイシング:ML、B40 lyreはフェイシング:Lとなっている。一方…

リードのかび—日本の夏

私は新品のリードをならすのに、しばらく水につけてから乾かすというのをやる。 リードの調子を一定に保つためには、食品保存用のフリーザーパックが有用といわれていて、実際私はそれでリードの寿命が延びたと感じている。 この工夫の組み合わせの注意は、…

最近読んだ本

この記事は数年前に下書きして、放置してあったものにごく短く書き足したものです。 自閉症スペクトラムの精神病理: 星をつぐ人たちのために 出版社/メーカー: 医学書院 発売日: 2015/11/24 内海健著。 精神科がらみの書籍を読むのは趣味であり、精神疾患の…

2020年6月

今年は少し変わっていると思うのは、ふだんなら4月に年度が変わるところからのテンションがいわゆる5月病といわれるような反動の疲れをつくるのに対して、コロナウイルス騒ぎの影響で年度替わりという節目の意味合いはあまり強くなく、緊急事態宣言の解除に…

リードの探求

メインでつかうリードはV.12の31/2でほぼ決まっているんだけど、ダダリオやバンドレンは数年に1回新製品をだすし、奏法をチェックする意味でも、常に複数種類のリードを試すようにしています。 V.12以外にも、旧リコのThick blankや、レゼルヴ・クラシックは…

社会人になってからのクラリネット練習

学生時代は、暇があれば24時間音出し可能(山の中にあるので)なサークル棟で楽器の練習ができたし、なにより暇がたくさんあった。 働き始めてからはまず自由な時間というのがあまり多くはないし、あっても「サークル棟」にあたる場所がない。 カラオケやスタ…

オカルト耐性

私見です。 インターネット、SNSでかしましく議論される諸々を見るにつけ、今やどんな話題もイデオロギッシュに料理されてしまうんだなぁと思います。今や、というか元々そうなのかもしれません。 そんな中でやや「狂信的」な人々もみられます。これはいわゆ…

頸、肩、背中、腰

年ってやつなのか…頸とか背中が痛みます。 デスクワークの宿命なのか。 もともと、肩に力が入りやすい自覚はあって、そのクセの影響もあるでしょう。 いわゆる腰痛は医学的にはnon-specific low back painというもので、筋肉の痛みだろうと言われています。…

気が滅入るでしょう。

コロナコロナで気が滅入るのもしょうがないですね、これでは…

あけまして’20

結婚し、三十路にもなり、元号も変わってと、自分の目線からみると非常に目まぐるしく色々なことが起こっている。 世間的には、日本社会が貧相になっているとか(それは実感あり)、格差社会が広がっているとか(実感はしないがそんな雰囲気は感じる)、政府が傲…

スペイン旅行、台風

①新婚旅行 スペインは私の希望で、ガウディ建築を見にバルセロナへ。また、妻の希望はリゾートだったので、スペイン国内のリゾートということでバレアレス諸島のマヨルカ島(Mallorca)へ。 以下、備忘的なメモ。 スペインへはマドリード行きの直行便が成田か…

有線/無線

実は… 散財しています。 2年前に、SONYのバランスド・アーマチュア型の有線イヤフォン(XBA-N1)を買ったばかりでまだまだ現役なのですが、iPhoneXsでステレオミニプラグが差さらなくなり、そして、この7月に出たSONYのフルワイヤレスイヤフォンWX1000M3という…

後先を考えない

①人の振りみて 「失敗の本質」という本がある。けっこう昔に書かれた本で、有名だ。太平洋戦争当時の、旧日本軍の作戦行動のダメ出しをしている本である。 よく、現代の日本でも、旧軍と同様の問題構造が生きているといわれる。それは一旦おいて、この本に書…

令和の疲れ

①令和の疲れは平成からの続きです。 夜はしっかり眠り昼は一生懸命働くことが肝要かと考えます。 ②サカナクション 834.194というニューアルバムが発売された。 サカナクションは大学時代(2009-2015)に知り、そこまで熱心なファンでもないけど、たとえば”Docu…

国の試練

今に始まった話ではないけれど、私が住む国=日本をとりまく環境は厳しくなる一方だと感じる。 かつて―1980〜2000年代初頭までと、現在=2019年とでは、地理的に近い国々やアメリカ・旧西側ヨーロッパの国々と日本との相対的な余裕の多寡は逆転しているよう…

年末年始休み

年末年始休みが好きだ。 多分、ハロウィンからクリスマスまでの高揚感がいったん弛緩しながらも、大晦日から元日へのゆるやかな盛り上がりへと軟着陸していくのがよいのだろう。 クリスマスは街中がキラキラしてきれいだけどもつかれるんだよね。 大晦日は仕…

ヤノフスキの第九

2015年に金沢から東京に帰ってきて以来、年末の第九公演は何かしら聴きにいっている。 今まで印象に残っているのはインバルと都響の第九だった。期待どおりアクが強くて、随所にデフォルメが効いており、耽美的な造形だったように記憶している(三楽章の後半…

年頭所信

所信というほどのもんでもない。 一つところによどまないこと。 一足飛びに変化しようとしないこと。 他人と違うバランスの取り方をすること。 (色川武大) 色川武大は作家だが、アンダーグラウンドな世界で生きた人でもある。その人の人生の戒律が上記の言葉…

死別から6年目

「あの日」から5年間が経ったということ。「あの日」というような書き方をすること自体、当初の自分にはとても抵抗があったのではないだろうか。「あの」なんて、距離をおいてみることなんてできない。距離をおいたら、彼女がもういないことを認めてしまうこ…

首席奏者のマウスピース遍歴

池袋の淳久堂書店に行ってみたら、パイパーズの記事が目を引いた。「三界秀実のマウスピース遍歴」 三界秀実さんは東京都交響楽団の首席奏者で、仕掛けにすごく凝っていることは比較的有名だと思う。楽器は長いことSelmerだったはずだけど、最近のSelmerのカ…

騎士団長殺し

読みました。もともと村上春樹は好きで、特に『ねじまき鳥クロニクル』は村上春樹を好きでない人も読んでおいていい作品だと思っています。 2000年以降の作品については、『海辺のカフカ』『アフターダーク』はよかったが、『1Q84』は???というのが率直な感…

楽器のオーバーホール

2月のことだけど、楽器をオーボーホールした。主治医は都内某所の工房。 自分の楽器は2009年3月に購入したBuffet CramponのRC prestigeとRCで、今年で9年目になる。RC(A管)は現在、人に貸していて手元にない。友人の結婚式が3月にあり、それを控えて、久し…

2016年に買った録音の振り返り+α

今年はけっこう衝動的な買い方をした気がする。しかしけっこう良いものが多かった印象でもある。それから、もう10年近く前に買ったCDのなかによいものを再発見したことも何回かあった。 沢山あって全部は書けないから、今紹介したいものだけ以下に。 Nicolas…