夜ふかし録

クラリネットの条件検討

令和の疲れ

①令和の疲れは平成からの続きです。

夜はしっかり眠り昼は一生懸命働くことが肝要かと考えます。

 

サカナクション

834.194というニューアルバムが発売された。

サカナクションは大学時代(2009-2015)に知り、そこまで熱心なファンでもないけど、たとえば”DocumentaLy”なんかはよく聴いたので、今回久し振りにきいてみたら懐かしくなった。

 

プルーストがマドレーヌのかおりで幼少期を思い出すことに端を発する小説を書いたように(読んでないけど)、音楽で特定の時期を思い出すよね。

東京事変の「娯楽」というアルバムは、私に2008年の秋のことを思い出させる。特に防衛医大の受験を思い出すので、その時期によく聞いていたんだろう。

 

サカナクションは大学2,3年生の記憶を呼び覚ますのだけど、特定のエピソードと結びついているわけではない。ただ、リーマンショック後で、まだ東日本大震災が起こっていない、あの数年間のことで、いま(2019年)とは社会の雰囲気がかなり違ったと思う。

震災の後、私は私で重大なイベントと直面するので、個人史的にも2009-2011年ごろというのは今と違った色彩のある時期だった。

 

③中国化する日本?

那覇潤 「中国化する日本」を読んでいる。買ったのはかなり前(2014年ごろ)。

日本の社会が現在のような様子であるその構造的な背景を、中国との対比で説明する試み。一定の説得力があった。

内田樹「日本辺境論」の考え方が個人的には好きで、こうした相対的な捉え方というのは重要だと思う。

倫理も自由も、相対的な価値判断をしないと原理主義に傾いてしまうのかなと思う。

原理は大切だが原理主義はあまりいい結末を用意しないことが多く、実用に適さない。

 

原理主義のメリットと思われることは、行動規範がはっきりしているので決断が簡単になることにあるのかな。思考停止の道具というか言い訳にしやすいともいえる。

戦争になったとき大義名分にしやすい。これは実用的な面かもしれないけど、逆に、原理主義を押すために戦争になるのは避けてほしいね。

 

どのみち、日本の地政学を踏まえて賢く判断するリーダーが理想的だけど、たぶん現れない気がする。