12月の日記に、久しぶりにToscaを吹いたら音がびりびりする、と書いた。
このときのリガチャーはバンドレンオプティマムだった。けっこうずっしりと重い金属製のリガチャーだ。
ふだん使っているのはビュッフェクランポンの純正リガチャーで、金属製だが薄く軽く、しかも自分のはもう10年くらい使っている。
ビリビリする音の原因は(1)奏者がヘボい(2)ToscaとRCの違い という2つのほかに、リガチャーの違いもあるかもしれない…と思い、オプティマムをRCに組み合わせて使ってみた。
すると、なんとなく音の重心が下がる感じというか、音に重みがでるというか、そういった印象の変化を感じた。
リガチャーはけっこうお値段が高い。高いものは数万円するし、いわゆるひとつの「沼」なので、できればリガチャーに関してはあまり考えたくないと思っている(沼はマウスピースとリードだけで十分なので…)。
だから、絶対いいのはわかっているけどシルバースタインだとかJVLみたいなナウくてイケてるリガチャーも含め、いっさい寄り道せず、クランポン一択で10年以上やってきた。
だが今回、このように音に変化が出るのであれば、まったく選択肢を持たないのは損だと思った。
多分、高いものを買う必要は必ずしもなく、金属/革、順締め/逆締め、重い/軽い、くらいのパラメータでいくつかのパターンを持っておけば、道具で音をまとめる方策が得られやすくなるかもしれない…。
ということを認識した1月でした。