夜ふかし録

クラリネットの条件検討

青箱再考

whenlitesrlow.hatenablog.com

前回の記事で、(B40ライヤーにくらべて)B40は発音のしきいが掴みづらいと書いた。

この特徴をカバーするリードはバンドレン青箱やダダリオレゼルヴの青といった「青箱」たちなのではないかと思う。

これらのリードは、リード先端部(tip)が薄くつくられていて、レスポンスが良いことが長所に挙げられている。

長年にわたって高い評価を得ている一番幅広く使われているリードで、どんなスタイルの音楽にも合います。主な特質は、全音域にわたりレスポンスが素晴らしく、最高音のピアニッシモでのアタックも可能です。柔軟なので、音程のインターバルが大きい場合でも音が豊かで、サウンドの芯と輝きを持ちながら、レガートやスタッカートが楽にできます。バンドーレンリードの折り紙付きです。

(バンドレン製品情報ページから引用、2024年3月14日閲覧)

・音の立ち上がりを向上するために、アンファイルドカットからファイルドカットへ変更しました。
・リード自体に厚みをおさえ、まとまりのある音色に仕上げました。
・カット部分は短めで、低音から高音まで均一に鳴らすことが可能です。
・先端の厚みをおさえ、レスポンスの良さを追求しました。
・高品質リードでありながら、初心者にもお求めやすい価格に設定致しました。

(ダダリオレゼルヴの製品情報ページから引用、2024年3月14日閲覧)

 

ダダリオレゼルヴの青とバンドレンの青を比べてみる。

レゼルヴは、謳い文句どおりとてもレスポンスがよく、発音ポイントはとてもつかみやすい。音色は、やや淡白かもしれない。色でいうと、ほんの少し緑~青味のかかった白。

一方、バンドレンは、個体差がそれなりにあり、発音ポイントがやや不明瞭なリードもあるのは欠点ともいえる。音色は明るいなかにもただ明るいだけではなく、ほんの少し濃淡のついた音色を感じる。色でいうとクリーム色がかった白とでもいうか。

バンドレンの青、銀(V.12)、黒(ルピック)、水色(V21)、ダダリオの青、黄、紫と、手に入りやすいものだけ思い浮かべてもいろいろな組み合わせがあるが、こうして改めて青箱を手に取ってみると、バンドレンの青は絶妙なバランスをもった製品だと感じる。

f:id:tita144:20240316174530j:image