夜ふかし録

クラリネットの条件検討

Quarantine 3

自己隔離3日目。

隔離とはいっても、一般的な基準の濃厚接触者になったわけではないので、自己満足的な意味合いが強い。症状もない。だが、しばらく家に帰らないと決めた。

 

今日は、大学の教養部で選択した「ビザンツの国家と社会」という講義のテキストを読み返している。まったく知識がないので黙読しても頭に入らない。音読してみると、黙読よりは頭に入る。音読すると、意味をいちいち確かめるというより、ある程度リズムをもって読むので、多少わからないところも大掴みに捉えて進むことができる。これは音読のメリットかもしれない。はじめて読む海外作家の小説などでも、やってみるといいかも。

新型コロナウイルスへの恨み言

新型コロナウイルス。今年の初頭には2019 novel coronavirus(2019-nCoV)と呼ばれ、のちにSARS-CoV-2と改められた。Covid-19はSARS-CoV-2に感染して起こる病気の名前だ。

 

今年2020年は言うまでもなくコイツのせいで、世界中めちゃくちゃである。国から個人までみんな困り果てている。

 

コイツの困ったところは色々あるが、個人的に強く感じるのは、「社会」の発生するところにコイツの伝播の場があるということです。

たとえば飲み会。カラオケ。合唱の集まり。

ある程度の親密さをもって人が集まるところにコイツの伝播の機会がある。

「人間は社会(ポリス)的動物である」とギリシャの誰かが言ったけど、その「社会」を利用して伝播するからみんなこれだけ困っているのだと思う。

 

 私はそんなに頻繁に飲み会に繰り出す方でもないけど、今日みたいに寒い日には友達に声をかけて鍋をつつくなり酒を飲むなりしたいし、去年までそうしていた。

それがコイツのせいでまったくできないんである。仕事以外で家族以外のヒトと会って話す、ことが極端に少ない今年には、そのことのありがたみが例年にない切実さで身に染みる。

 

そういう欠落や禁止のかたちで、やはり人間は社会的動物なんだな、と実感するのが今年の暮れなんだろう。

A管の話

吹奏楽ではクラリネットといえばほぼB管だが、オーケストラではA管とB管を持ち替えて使う。

A管はB管よりやや(数cm)長く、音色はやや落ち着いた印象になる。この変化は文章で伝えづらいが、長さの変化が数cmのわりに、感覚的には意外とバスクラっぽさが強くなる。

 

A管はB管に比べると商品としての「球数」が少ないみたいで、良いものに出会えるかは時の運もあるらしい。

 

私のA管はB管(RC prestige)と同時に買ったRCだけど、同じRC系だから吹き心地も似てるだろうと思いきや、個体差なのか何なのか、案外感覚が違う。

選定してくれたあるプロ奏者は、「A管のわりに軽く鳴るので持ち替えが楽だろう」というコメントとともに選んでくれたのだが、今思うと「軽く鳴る」というのが良かれ悪しかれだった。

 

たしかに、軽く鳴るのだが、同じリード・マウスピースでそのままB管に持ち替えると、焦点が合わないというか、奏者が合わせないといけない。例えると、だいたい同じ度数だけど微妙に見え方が違うメガネみたいな…。

 

そもそもA管とB管で違う楽器だから多少の調節は必要だが、音色とか他のところでの操作性でよほど理由がない限り、スムーズに持ち替えできる楽器を選ぶのがいいんでしょう。

 

 もう一歩踏み込むと、私のA管(RC)は、B管と個性が違うという以上に少し癖の強い楽器なのではないかと訝しんでいる。というとA管に怒られる気もするが、選んでくれた先生の言うとおり「軽く吹ける」んだけど、ピアノからフォルテまで、低音から高音まで同じように楽に吹けるかというと、ちょっと疑問符なんである。sweet spotが狭いというか。コントロールの幅が狭いというか。自分の腕も誉められたものではないのですが。

 

 

 

ギター初心者日記(1)

stay homeを契機に始めた、guitar。

 

ヤフオクでサイレントのクラシックギターを入手して、自分なりのメンテナンスをして、3ヶ月くらいいじったあと、ギター教室に通い始めた。

 

教材はカルカッシの教則本。音階はまだなんとかなるけど、練習に時間がかかるのはアルペジオ。綺麗に音を並べるだけでも時間がかかるし、強弱をつけ、淀みなく弾けるようになるにはまだ道は遠い。

 

仕事とも家庭とも関係ない時間をもつのは良いことだと感じる。めぐりめぐって、仕事にも家庭にもいい影響を与えることになるのではないかと。

 

もちろん、優先順位をつけることは必要です。。。

リード選び

  • 発音しやすいものを選びましょう
  • スタッカートがしやすいものを選びましょう
  • 音量の変化がつけやすいものを選びましょう
  • 音色の気に入るものを選びましょう

 

一般的に言われている「リードを選び方」は、以上のようなものだと思う。

リードの種類は銘柄と、同じ銘柄のなかで硬さの違いがあり、上記の選び方に基づいて自分に合うリードを探す。

 

注意した方がいいと思うのは、上記の選び方は、上から下の順番に優先順位があるということだ。音色が自分好みだからといって、発音しづらいリードは演奏に不適なので、選ばない。無理に使おうとすると奏法にも無理が生じて、深刻な問題になるかもしれない(噛み癖がついてしまうなど)。

 

有名な奏者の仕掛けを参考にするとけっこう硬めのリードを使っていたりして、影響を受けて硬めを選んでしまうのもよくあることだと思われる。これも迷路の入り口になる。

 

個人的にはさらに、B40は、tip openingが広いからなのか、発音に関してリードの影響が大きく出るマウスピースだと思う。

発音は、アンブシュアの精度や息からも大きく影響を受けるので、アンブシュアや息のクオリティが向上すると、リードの寄与する割合が相対的に減って、使えるリードは増えるかもしれない。

自分の方法として、B40に合うリードがわからなくなったら、ひとまず5RVライヤーに青の3やV.12の31/2といったリードを合わせて練習する。5RVライヤーは発音が比較的容易なマウスピースである。5RVライヤーで、健全な発音やアーティキュレーション、響き、息の流れ(抵抗)の感覚を掴んだら、B40に戻してみる。5RVライヤーのときと同様の感覚で吹けるリードを探せば、それがB40に合うリードだという訳である。

 

…だったら最初から5RVライヤーで良いんじゃないか?という質問が湧いてくるが、これはその通りで、5RVライヤーのほうが楽だし、それで特に問題はないと思う。ただ奏者の感覚としては、合うリードがあればB40は快適なマウスピースで、ふくよかな印象のほかにない音色を出せる、感じがするのである。

走りながら修理する車

休みをとって以降、徐々に仕事が忙しくなってきた。

他方では来年度に向けて引っ越しの準備を進めなければならない。引っ越しはそれなりにお金がかかるイベントだし、住処をうつすというのは決心が要る。そんなこんなで、生活の動きがあるなかで仕事も忙しくなるのは、走る車を止めずに直すようなものだと感じる。

 

今年はウイルス感染症の流行によりめちゃくちゃにされてしまっている。慣れがあるのかと思いきや、やはり感染の広がりがあるところにいい意味での慣れは生じていない(防御策は十分でない)。むしろ悪い意味で無頓着になってしまって、その結果の感染者増加といえるだろう。

 

世の中にはいろんなことを言う人がいるが、死に至る可能性がある伝染性の病が蔓延することを許容するのにはそれなりの覚悟と理屈が必要であり、それを明言する人は見当たらないとおもう。

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心のリハビリ(5)

過去の自分の書きさしで、これはこの時期にしか書けない心象だった。
パブリックな価値はまったくないのだが、ブログに残しておく。
それに、自分と同様、死別を経験した人には、もしかしたら何かの役に立つのかもしれない。
実際、自分が彼女との死別後に打ちひしがれていた頃、ブログやツイッター、図書で出会った同じ「死別後を過ごした人々の記録」というのはほかに代えのきかない助けになったから。
なお、シリーズの(5)はほかにすでにあるので、実際はこれは(6)になると思われる。