夜ふかし録

クラリネットの条件検討

仕掛けの定石

自分自身の認識のメモとして。

 

(1) 5RVライヤー × バンドレンTraditional

とてもメジャーな組み合わせで、楽器を初めて持つ初心者にも勧められるし、一方で最前線のプロも愛用する、定番かつ奥の深い仕掛け。つややかな、フォーカスされた音をつくりやすいと思う。

 

(2) B40 × バンドレンV.12

こちらもメジャーな組み合わせで、(1)からこちらに変更する人も多い。(1)に比べて、太くまろやかな印象の音をつくりやすい。逆に、奏者が息をフォーカスしないとボヤけた音になってしまい、一生懸命吹いているわりにホールでは存在感がない(はっきり聴こえない)、ということも起こりえる。

 

(2') B40 × D'Addario レゼルヴエボリューション

(2)の感覚のまま吹ける組み合わせだと思う。V.12よりは音が引き締まる(細くなる)イメージ。

(2)を常用している人は味変感覚で気軽に試せるはず。

 

(3) B40ライヤー × バンドレン ルピック56

ここ2年ほど私が気に入っている組み合わせ。

B40的なまろやかさがありつつ、B40よりも息をフォーカスしてくれる感覚がある。

ルピック56は、ロングフェイシングのマウスピースとの相性が良いリードだと思う。

個人的には、B40からB40ライヤーに変える時には、「B40の派生型」として似たような吹き方をするよりも、まったく別のマウスピースとして新鮮な気持ちで向き合った方がいいのではないかな、と思います。あくまでB40の延長線上で変化を求めるなら、リードを変えた方がいいような気がする((2')のように)。

 

このほか、M30やBD5などのマウスピースを軸にした仕掛けのパターンがあるはずだが、これらは私には未開拓の領域です。