夜ふかし録

クラリネットの条件検討

M15マウスピース

週末の室内楽はM15マウスピースを使った初めての演奏会でした。
B40を常用している僕ですが、大学に入学したての頃、オケの先輩が使っていたのはM30やM13などのM系や定番の5RVlyreでした。そこで僕も1本くらい、ティップオープニングの小さいマウスピースをと、さっそくM15を買ってみたのでした。


それから3年、演奏会本番では相変わらず、ずっと慣れ親しんだB40を使っています。
慣れ親しみ、音色も好みなB40をやめるには少し勇気がいります。
ただB40は開きが大きいぶん、息の使い方もリッチになりがちです。体力的にへばってくると、まともな音を出すのも難しくなる…なんてこともありました。(先生について、基礎からレッスンを受けたあとは少なくなりましたが。)


せっかく持ってるんだし、開きが狭くて発音が容易、安定感のあるM15を使えるようになろうとは思っていました。そこで、今回(6月)のミニコンサートは意を決してM15をつかってみたのでした。


M系列はドイツっぽい音色という評判がありますが、共演したヴィオラの友人も「そっち(M15)のほうが雰囲気がある」と言ってたので、合う曲にはしっかり効果をあらわすと言えそうです。

ロングフェイシング、狭いオープニングということで、ロングフェイシング向きのV.12の硬め(31/2+)を合わせました。それよりやわらかいリードでは音がひろがりやすく扱いづらいです。ロングフェイシング向けという意味でルピック56も合うかも知れません。もっと硬めのリードで表情豊かに演奏できれば、安定性と表現の両立が可能かも。

5RVライヤーなど開きの狭いマウスピースに共通の特長として、リードの弾性と息がつり合うポイントを掴みやすいということがあるのではないでしょうか。M15や5RVライヤーを吹くときの抵抗感、息が当たる場所などのイメージを、B40でも忘れずにいると、無駄な息や力を省くことができるんじゃないか?と、ひとつの里程標としても使えるかもしれません。

以上、音楽以前の道具のお話でした。(加筆修正しました。)