- マニュアルづくり
今思えば、2014〜2015年に自分が行っていた作業(そのときの自分の奏法をできるだけ文字で表現し残す)は、クラリネット演奏のマニュアルづくりそのもの。マニュアルといえば、本業の方でもマニュアルとは切っても切れない関係にあります。そこでよく言われるのは、マニュアルは「作るときに最も勉強になる」ということです。
マニュアルをつくるときには、日頃自分が意識/無意識にやっていることを、できるだけ言葉にする=意識の領域に引っ張り出す努力をする。それがマニュアルづくりのために必要だからです。その作業こそが、自分の方法を客観的に観察することであり、そのためにあいまいさや不確かさ、再現性のなさを切り詰めることが可能になる…という、そういう意味です。
2016年、予想通りに、楽器に触れる時間はずいぶん短くなりましたが、予想していたほど忘れるペースは速くないと、自分では思っています。これも、マニュアルがあるからというより、マニュアルづくりを経たから、なのかなと、思う土日なのでした。