観ていていくつか思ったこと…
個人的には、実物のオーケストラ内部の人々のほうがもっともっと複雑でもっともっと魅力的なので、それを演技の世界で表現できれば、作品のキャパシティそのものを大きくすると思うのですが。
気になったのは、このときの松坂桃李。
このキレ方、どこかで見たことある…
のだめの玉木宏にも似たところはあった気がする。他にも若手俳優による「若者が意見を主張するシーン」では同じような表現がよく使われる気がします。
その原型(?)はキムタクなのではないでしょうか。たとえば「ヒーロー」などでの。あるいは、「ちょ、待てよっ!」から始まるあのパターン。
普段はどちらかといえば気怠そうな、しかし実力ある若者が珍しく自分の意見を言うとき、感情はコントロールされない。
そういうひとつのステレオタイプができているのかな?と思いました。
単純に、「実力あって普段は大人しいイケメンがあるとき急に攻撃的になる」というエピソードは女子受けがいい、というだけのことかもしれません。
が、こういった自己表現のあり方自体はあまり成熟した人格によるものではないように感じられます…
少し子どもっぽい…
そんな細かいところばかり気になってしまうのでした。
ギャラを相当取るらしい、という噂を聞いたことがあり、その真偽は不明ですが、もし本当でもこれならその値打ちがあるのかも、と思ったり。
あと、これは西田敏行のセリフで完全に下ネタなのですが、気に入ったセリフがありました。リードを出し惜しみしていたオーボエ吹きを一喝するときのセリフなのですが…まぁ下ネタなので、ここに書くのはやめておきます…