夜ふかし録

クラリネットの条件検討

Reedのdesign profileに関する海外の情報

前回のエントリ以来、メジャーなリードブランドのプロファイルによる傾向の違いが気になって、検索エンジンで調べてみた。検索につかったkey wordはclarinet, reed, profile, vamp, blank, facingなど。

すると、下記のウェブサイトがひっかかり、ある程度まとまった情報にあたることができた。

抜き出してみる。

 

  • クラリネットマウスピースには、American facing curveとFrench facing curveがある。
  • filed cut、thin tipのリードはfrench curveに合う。
  • unfiled cut、thicker tipのリードはAmerican curveに合う。
  • おなじマウスピースであれば、vampの長いリードの方がvampの短いリードよりも少ない抵抗で演奏できる。
  • vampの長いリードは、short facing curveには用いないほうがいい。用いた場合、抵抗が強く、硬く感じられる。

'Reed' all about it...Part 1 of 3. Vandoren & Gonzalez (Clarinet Reeds) | Dawkes Music

Clarinet Reed Help | Everything related to clarinet reeds

 

これらは、ある程度は説得力があり実感とも一致する内容だが、どの程度コンセンサスが得られているのか、または根拠があるのかまではわからない。記載に一部齟齬があったりもする。

ただ実際、V.12とB40、lepic 56とMシリーズ、V21とBDシリーズ、そしてReserve evolutionのマウスピースとリードは同時期に発売されており、対応が良いようなので、リードのデザインと相性の良いマウスピースとの傾向はあるんでしょう。

 

具体的なリードのプロファイルは、メーカーの発表資料を参照するべきだろう。

レゼルヴクラシックの意味?

久しぶりにクラリネットを練習した。時間がなかったのでてきとうに吹いただけ。

リードもなんとなく手に取ったレゼルヴクラシックの3.5。

すこし古い個体で、演奏会には使えないものだが、音は出るし反応もいちおう返ってくるものだった。

 

いま、自分の目指す方向性はまずは「明瞭で軽やかな、運動性のいいクラリネット」で、さらに「しなやかさと艶を備え」られたら尚いいと考えている。レゼルヴクラシックは、前者の特徴は比較的達成しやすいと思う。

レゼルヴクラシックの「クラシック」ってどこから来るんだろうなぁ。

レゼルヴスタンダードに比べて「クラシック」なんだろうけど、その意味は。

 

イ) リードのデザインがクラシック(アンファイルド)。

ロ) 音の目指す方向性がクラシック(より古典的で素朴)。

ハ) ジャズやポップ音楽よりもクラシック音楽を指向している。

 

が考えられる。

ハ)は、じゃあレゼルヴスタンダードやエヴォリューションはクラシック向けじゃないのかというと全然そんなことないと思うので、違うかな。

10年の変化と死別の影響

2011年。震災があり津波があった。

2012年。死別があり大きなショックを受けた。

2012年以降、5年以上にわたり、死別は尾を曳いた。

 

自身の感覚として、2012年からの数年間、頭の回転が遅くなり、それまでできていたことの一部でよく失敗するようになったと感じた。凡ミスが増えた。自分が馬鹿になったように感じることが増えた。

そして、2018年以降、そうした感覚は徐々に薄くなり、むしろ自己の能力が多少向上したような感じがある。

 

振り返るとこれは、いくつかのことが並行して起こっていたように思える。

(1) 実際に、認知機能が少し低下していた。

(2) 自己効力感が損なわれたなどの理由で、自己評価が下がった。

(3) 実際に、自己の能力が向上した。(20代後半の数年なので、この時期に認知機能が向上あるいは生活空間に適応したとしてもおかしくはないと思う)

 

(2) は、死別による心因性の現象といっていいと思う。細かくいうと、社会人になり、初めてのtaskに日々さらされ、ストレスを受けていたことも(2)に結びつく。

 

検証が難しいのは(1)だ。

自分の考えでは、やはり死別後の少なくとも

1-2年は認知機能低下があったのではないかと思う。しかし、(3)で全て説明できるようにも思う。ここの検証は難しい。

気になるのは、仮性認知症として知られる現象だ。日常生活は送れていたわけだから認知症のレベルではなかったと思うが、新幹線の切符を買い間違えるなど、手続きの不注意が増えた。

死別の影響がごく軽度の仮性認知症として現れていたと考えると、自分としては腑に落ちる。

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Kind of Blue

Miles Davisを聴き始めたのは高校生くらいから。

 

このアルバムはとても有名だけど、キャッチーさという点ではそれほどキャッチーではない、と思う。どちらかというとジャズを知っている人のほうが楽しめるアルバムということだ。

ほぼ同時期の(というとジャズファンからは不正確と怒られる可能性もあるが)作品でも、'Four' & moreや、いわゆるマラソンセッションのほうが、ジャズを初めて聴く人にはおすすめできる。

 

Kind of Blueは全体を通してテンポは遅めで、リリカルな雰囲気に重心が寄っている。リリカルといっても、クラシック音楽ロマン派的な繊細さではなく、ブルースに出自をもつリリカルさを感じる。

技術的には、モードジャズの技法を取り入れていることがよく紹介されている。50年代のハードバップに比べると調性感がうすいということだろうか。ソロの雰囲気が異なっている感覚はジャズを聴き慣れているとわかると思われる。

 

スロウテンポな曲が多いので、マイルスデイビスの「音選び」をじっくり聴くことができるような気がしなくもない。

アルトサックスのアダレーはリリカルさよりはファンキーさに寄っていて、グループのなかでもプレイヤーによって雰囲気が変わる。変わりすぎて雰囲気が破綻することはなく、その点でうまくいっているアルバムなのだろう。

リードのゆがみ

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一見、特に問題のないリード。

 

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先端(ティップ)をよくみると、波打ったようにゆがんでいる。

 

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裏からみるとこのように。

 

良いリードでも、このように先端がゆがむと、息に対する反応がまったく変わってしまう。

湿らせて、平らなガラスの板(リードケースの板など)に密着させると、見かけ上矯正することはできるが、なんとなく反応は元に比べて変な感じが残ってしまう。

線維の並びが変わったりするのだろうか?

 

経験上、湿度変化が大きいときに起こりやすい。冬のカラカラに乾いた関東平野からお送りしています。

 

ジップロック®︎のような密閉できる袋に入れておくと、湿度変化が小さく、ある程度の予防になると思われる。

 

引っ越し

2年ぶりの引っ越し。

都内から転出したこともあり、部屋は広くなったがお家賃は安くなって、職場へのアクセスはさほど下がっていないから、満足の引っ越しといえる。

 

引っ越しのときは毎回、こんなに本があっても引越しのとき大変なだけだから捨てよう/新しく買うのはやめよう、と思わされる。

本好きだが、世の中の本好きのなかではライトな方だとは思うので、何万冊も蔵書がある人は心が強いなと思う(そういう方はそもそも引っ越ししないのかもしれない)。

雑誌なんかみると、日本美術を専門にされている橋本麻里さん夫妻のご自宅が紹介されていて、夫婦合わせての蔵書がちょっとした図書室並みであることがわかる。

 

新たな部屋からも引き続きマイペースでやっていくと思います。

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Quarantine 6/乱世

去年の時点で、すでに乱世だなぁと感じていたけど、2021年も最初からかっ飛ばしている。

コロナ感染拡大の悪化、緊急事態宣言、アメリカ議会暴動。

 

隔離中だが、今のところ体調に変化はない。

新型コロナウイルス感染症は、「手引き」によると、曝露から発症までの中央値は5日のようだ(もちろんその後に発症する人もあるので隔離は続く)。自分が感染した可能性は、徐々に低くなりつつあるのかな。

しかし寒い日が続くので、体調管理にはどちらにせよ気をつけなければならない。