夜ふかし録

クラリネットの条件検討

仕事とストレス、その対処

「認識とは分類である」って、どこかの賢そうな人が言っていた。

 

医者の仕事はストレスが多い。

ストレスとは?

身体的な仕事のきつさ、精神的な負荷の大きさに二分できると思う。

身体的なきつさというのは、労働時間の長さや、その間思うようには休憩を取れないことや、意外と歩く距離が長いこと(病棟間の移動や検査の随行、外来と病棟の往復)、楽ではない姿勢で長時間過ごすこと(診察時や手術の時など)、夜勤を含む連続労働、そして完全な休日の少なさなどによって構成される。

 

精神的な負荷とは、自分の判断や評価によって患者の予後が変わってしまうプレッシャー(それはそのままやり甲斐でもある)、ベストを尽くしても不幸な転帰を避けられない症例との直面、過失の有無に関わらず常に潜在する訴訟のリスク、病棟や外来から突発的に沸き起こる割り込みの仕事(「発熱しました」「胸痛が来ています」「なんだか様子がおかしいです」etc....)、手技にともなう不確定さ、不確定なリスクの潜む状態の遷延、あまり合理的とは思えない病棟のローカルルールによる雑務の発生、、、などである。

 

こうしたストレスはどうしようもなく発生してしまうのだが、ある程度予防することも可能であり、予防できる種類のものに関しては未然に自己防衛するのが賢い。

コントロール可能なものをコントロールすることが、ストレスを極小化するといえる。それでも起こってくるものに関しては、直面するほかないのが現状だ。

 

組織レベルではコントロール可能なのに、組織の体制によってそれが不可能となっているタイプのストレスもある。

医師の人員が確保できず、休日の日勤夜勤が多い(=完全な休日が少なくなる)、という問題は、国レベルでの医師の再配置というものが可能であれば、改善される可能性があると思うが、個人レベルでは改善が難しい。

 

(この内容は途中です)