この曲はほんとうに幸せな曲だと思います。チャイコフスキーなどでは、フィナーレでババン!と終わってもどこか陰翳の記憶が尾をひくのですが、この曲では聴き手の生活の澱をも汲み取って清算するかのような安定と安心がありますよ(断言)。
個人的には、二楽章の中間部、パウゼのあとの低弦が、この曲が生まれた時代を反映している気がします。ここはまるでチャイコフスキーのようです。こういった感情表現はベートーヴェン以後の人らしい表現だと思うのです。
詩的ですね。
さて明日からふたたびお仕事です。
ひとつひとつを丁寧に仕上げていくことが大切なのは、音楽も仕事もかわりません。