(基本的に休みが少ない研修生活ですが、7月はラッキーなことに、当直明けは帰らせてもらえる科をローテート中)
ノットは少なくとも東京では話題の指揮者でしょう。
風貌から勝手にクールな演奏をイメージしていましたが、思ったより熱のこもった芸風でその点は意外。熱が入っている、という表現がふさわしい指揮ぶりで、力みがちとも言えたかもしれませんが、空転しているわけではなく、好演だったと思います。
前半のプログラムはストラヴィンスキーとバルトークの20世紀の作品で、こちらは自分が抱いていたイメージに近い演奏でした。ノットがこれらの曲を得意としているのかはわかりませんが、現代の指揮者として、こういった曲も十分に(譜面をなぞるだけでなく、血の通った音楽として)振ることができることを示していたように思います。
20世紀音楽らしい音響と和声の妙を楽しめました。