マルタ・アルゲリッチによるシューマンの幻想曲、幻想小曲集(Op.12)
この曲は弾き手によってだいぶ変わると思います。どの曲も弾き手で変わるんだけど、この曲はぼくの聴いてきた曲のなかではピアニストによって最も印象を変えるものです。
というのも、ルドルフ・ケンプの録音を聴いたことがあったんですがぜんぜんしっくりこなかった。改めてアルゲリッチの録音を聞いたらすっきりすんなり耳に入ってきた。ということで、アルゲリッチ盤がおすすめです。
クライスレリアーナもケンプのはイマイチで、内田光子のものはすっと入ってきます。
ちなみに、この幻想小曲集第二曲(ヘ短調)の印象を色でいうなら自分は暗くて少しツヤのある赤〜橙かな(暗めのヴァイオリンの胴板の色)、ってところなんですが、ネットで検索して出てくるヘ短調のイメージは黒板色とか月の色とか。自分の調性と色のイメージの感覚はひととズレるようで、ちょっとした孤独感であります。