連れ添っている人を亡くしたとき、元気に生きていくために必要ないくつかある心持ちのどれかをくじかれた、そういう感触があった。
ばくぜんと信じていたものが幻想だと突きつけられたような、それも、とても趣味の悪い形で見せつけられたような気持ち。
暗い雰囲気をどこにも持ち込みたくないと思ったけど、くじかれた記憶って嫌なところで顔をだす。
法事に来ている人たちが集まるためには、弔われている人がかつて存在していたことが必要なわけで、ひとつだけ欠けたピースみたいにそのひとが感じられるものだなと、一周忌の法要を聴きながら思った。
節目の日でした。