以前の投稿(クラリネットの重音)で、第3倍音のラやシを出そうとすると第1倍音のレやミが混じるという、個人的な問題について書きました。
いくつかのことに気をつけるようにしていたら、以前のように頻発することはなくなりました(弱音で演奏するとき出ることがあるけど…)
全て個人的にそんな気がするなぁ程度なのですが。
・息を方向づける
息が量として多くても、方向がバラバラで散漫な息では、音が遠くまで飛ばないといいます(実際そうだと思う)。そればかりか、上記の重音が出やすくなるのではないか(経験談)。舌を上げて、息の通り道を狭くしてあげないといけない。
さらに根本的には、息の圧力が足りないと重音になります。圧といっても息の通り道を狭くすることで稼ぐ圧ではダメで、ちゃんとお腹で支えて送り出さないとうまくいきません。根本的ですね…
・深くくわえすぎない
端から5ミリくらいじゃないでしょうか。息のコントロールが上手なら深めでも当たるのかも知れません。音も広がる傾向が出てきますね。
・下唇の位置
先生によると、第3倍音演奏時は第1倍音のときの位置よりほんの少し奥(リードの真ん中側)。前項と矛盾するように思えるけど、自分はくわえる角度を小さめ(楽器を身体に引き寄せる方向)にしています。
それと、マウスピースを噛んではいけないとはいえ、下唇(でカバーした下顎歯)でリードをきっちりホールドできていないと重音は鳴ります。(意図的に重音を出すときにはそうするようです。)
・リード
柔らかすぎるとpで演奏するとき重音が混じりやすい(ような気がする)
だいたい、そんなリードは広いホールでは弱すぎて使えないような気もします。
*2 トラブル回避の小技
クラリーノ音域のラやシで下の音の重音が出て困る場合、レジスターキーを半押しにするという運指の小技がある。効果はテキメンとは言えないまでも、やってみる価値はあるかな。ただし、普段やらない押し方なので、変なミスをする可能性はあります。
重音もそうだけど、ラ・シの周辺はフルートやオーボエとのピッチが合う合わないとか、音色が噛んだようになるとか、発音が決まらないとか困ることがほかにも…
このソラシドが綺麗に演奏できると、少しは「やるな!」と思わせられるのでは
(*1 10/27加筆 どこを加筆したか忘れました)
(*2 2020/10/15加筆)