夜ふかし録

クラリネットの条件検討

心のリハビリ(1) 指揮講習会

昨日まで3日間「井上道義による指揮講習会」に参加していました(オーケストラの一員として)。

初めて出会う指揮者たちが代わる代わる指揮台に立つので集中力が必要で、けっこう疲れます。でも、やり甲斐があって、楽しく過ごせました。

一所懸命、何かに取り組んだことで時間が進んだ気がします。
アンサンブル金沢の演奏する「田園」がとてもきれいだったのが印象的でした。
(オイリアンテも颯爽としてかっこよかったけど)


田園は普段あまり聞かないので、全楽章通して聴いてみました。

当時としては標題音楽の走りで、音によるのどかな田園風景が…みたいな説明をされて、「きれいだねー」と言って終わるような曲というイメージがあったんですが。

そんな薄いものではないですね。(当然か)
標題音楽だからって感情のない風景画に過ぎないわけじゃなく、第五楽章には世界への礼賛(というと大げさかなぁ・「生きていてよかったという感じ」)が込められていて、しかもその前には雷と嵐の第4楽章があるので、ベートーヴェンさんというのは本当に苦しいことを乗り越えて生きていたんだなぁ、などと思いを巡らせてしまいました。


途中までは、ふぅーん、1950年代のフィルハーモニアより、2012年のOEKのほうが好きだな、とかエラそうに聴いてたんだけど、気づいたら5楽章で泣いてました。