夜ふかし録

夜がふかまると目が冴えてくる

こころのリハビリ(0)

彼女の死ということがあって、それによって自分のなかに起こってきた感情はひとつの塊にはなっていません。

この世界から彼女がいなくなってしまった悲しみ、自分がひとりぼっちに(それも突然)なってしまったような不安、つい先月までのあんなに確からしかった毎日への憧憬と悔しさ。
手に入りそうだった、思い描いていた未来を思う悲しさ。

もし自殺だったのだとしたら、自分があのとき、こうしていれば防げたのではないかという悔しさ。
自殺だろうと事故だろうと、あまりに厳しいこの仕打ちに対するぶつける宛のない怒りもあります。

自殺だとしたら何が彼女をそれへと駆り立てたのかという大きな疑問があり、また一方で、前後の状況から、自殺とは信じられない自分の思いもあります。
実際自殺の決定的な証拠もなく、どちらともつきません。


日常生活を送っていると、ふとした拍子に彼女の記憶が蘇ってきて、ぽかんとしてしまうことがあります。
夜にはやはり彼女のことに思いを巡らすのを止めることができなくなります。

彼女の葬儀の待ち時間に流れていた定期演奏会の録音、その曲は、これから生きていくなかでも特殊な感興を起こさずにはいられない気がします。


今までの人生で、これほど人の死を自分に差し迫ったものとして捉えたことはなく、その圧倒的な欠落感を前に茫然とするばかりです。