夜ふかし録

クラリネットの条件検討

2度の本番・感想

1月、2月と連続して本番がありました。

オケでの演奏をはじめて早や3年。入団当初は「音がオケにそぐわない」という指摘をたっぷりと受け、それはそれは気にしまくりの日々を送りました。正確には、今だってそうです。これはオケに限らず、すべてのクラリネット奏者が気にすることだとは思いますけどね。

ただこの1年は3大Bを辿るプログラム。そうと決まればと、ドイツ音楽に求められるような音色に近づくことを1年間めざしてきたつもりです。

その甲斐あってか、周囲の人には「音が丸くなった」とか「角がとれた」といった感想をいただきました。方向性としてはよろしげです。(ただ、前と比べての評価ではありますよ。)
ほとんどは息の入れ具合と、レガートで吹くときの均一さに注意すること、そして意外に大事だったのは、「右手の支え」です。

自分が変えたのはまず「舌」でした。
師匠に言われるまで、「舌をつかって息をまとめる」なんて考えもしませんでした。これは実践している人に教えてもらわないと思い描くのが難しいと思います。
その次はマウスピースをくわえる深さ。舌でつくった息のコースができるだけすんなりとマウスピースに入るように深さを加減する。深すぎるとリードの横から息が入ってしまい、リードミスが起こりやすいようです。これを心がけたところ、だいぶ先端をくわえている感覚になりました。
この2つを変えたところ、今まで使っていたリードがやや薄く感じるようになりました。リードの番手は変わらないけど、より厚めのものが合うようになったということです。

そして最後に右手の支え。これがないと、楽器はせっかく作ったアンブシュアから「抜けている」状態になってしまい、息が入りません。
今まで自分がスランプだと思っていたのはたいていコレだったんじゃないか?とすら思います。

やっと奏法が安定した。という感じです。