夜ふかし録

クラリネットの条件検討

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無防備なまでに明るくデリカシーのない音、 鮮烈で毅然とした音、 非常にふくよかでやわらかい音…… クラリネットの音のパレットは非常に広い。そのため、クラリネット奏者は音色に強くこだわるが、その道は平坦ではない。リードなどの仕掛けは音色を大きく左…

バスクラ再入門

自分のオケキャリアは特殊管で幕を開けました。(もう5年近く前のこと。)2009年12月 Es管ソプラニーノ@マーラー交響曲第一番2010年2月 バス@ラフマニノフ交響曲第二番2010年6月 バス@チャイコ「くるみ割り人形」組曲そのあとは基本ソプラノ。(思い返せば…

完全テキスト

内田樹が、レヴィナスは自分にとって完全テキストだとかなんとか言っていたが完全テキスト的なものが欲しいな。どんなときにもそこに帰ることができる参照点みたいな。それなりの長さがあって、通読できるけど、何度読んでも6割くらいしか理解できない程度…

ひらひらした音

音色のよさは説得力になると考えます。同じ口説き文句でも、イケメンの口から発されるものとあまりパッとしない男の口から出たものでは効用が違うように。描写しているものが同じでも、村上春樹の文体とよしもとばななの文体では印象が変わるように。あるい…

まつり

花火を観てきましたノープランでいったらそれが良い方向に出て、予想外にきれいな風景がたくさん観れた。

落ち着いて夏休み

(1)けっこう自分は都合よくできているのだなと思った。それでだいたいいいのではないかと思っている。(2)話題の風立ちぬを観た。賛否両論あるらしく、たしかに言われてみれば合わない人には合わないのかもしれないが、ぼくはいいなぁと思いながら観ることが…

アウトプット

日記を書くのでもいいし、楽器を吹くのでもいいし、問題を解くのでもいいが、アウトプットしないでいると、いらいらと不安のあいだにある何かがうずまく。この二三日はフワリと楽しい東京だから、カウンターとしてしっとり落ち着きたい気持ちがくすぶってい…

長期休暇的週末

溢れんばかりの青春的エネルギーがもりの里地区を覆っておりまして、素直にうらやましいばかりだ。今日は花火があるんですって。だが無理してその片棒を担ごうとしてつまづけるほどの無謀さはもはや無い。年をとるってこういうことなんだねぇ。大学五年目の…

無題

連れ添っている人を亡くしたとき、元気に生きていくために必要ないくつかある心持ちのどれかをくじかれた、そういう感触があった。 ばくぜんと信じていたものが幻想だと突きつけられたような、それも、とても趣味の悪い形で見せつけられたような気持ち。 暗…

お盆

レ○ナビとかいうイベントのため、めんどくさい…とは思いつつ帰省してました。(しかもK市に戻るときの電車は超満員で、2時間半立ちっぱ+他の乗客は電車に酔ってリバースしまくり…というつらい旅でした)レ○ナビの感想は特にないです。無いってことはないけど…

側面に注目

同じ道具でも違う側面に気をつかうと引き出せる効果は変わる。鉛筆を書く道具として見たときと描く道具としてみたときでは引き出せる線は違うでしょ。B40Lyreをつかって、「暗い音」が出ているときの感覚に触れた。その感覚はB40Lyreを使うときにしか生まれ…

どれが本物?

いや、ほんとに。いや、マジで。(というか、どれもが真実である可能性はあるよね。計測の尺度次第なのだろう)僕の実感ともっとも合うのはリコ公式比較だ。いちばん意見が合わないのは真ん中の表かなぁGCSがLepic56よりやわらかいとは思えないのですが、どう…

皮膚科のお仕事

皮膚科というと、マイナー。なんとなくマニアックにふった診療科なのではないか、という先入観が有りました。 短い期間ですが実習で感じた魅力をメモしておく。 皮膚科では老若男女、幅広い人々を診ることができる。 幅広く人々の問題解決の役に立てることは…

相変わらず

記憶はいまも鮮明なので、生々しく思い出されるときにはこれからもずっと苦しい気がする。意識の電源を落としてしまいたい。

出会いがあれば別れも

いつも気を確かにもつことは意外と難しいものだと感じました。ところでもう最愛の彼女が亡くなって1年近く経つわけだけど、今もって記憶の中でかわいらしく在り続ける彼女に敬服する。もう、どうしてそんなにかわいいのか?…なんだかアブナイ人みたいなかん…

あ、暗くなった

またマウスピースの話です。B40とB40lyreについて。B40は"Medium Long"のFacingと1.19mmのtip openingを持つマウスピースです。これはfacing「ちょい長」、tip open「大」のスペック。長いことB40一本できた反動か、大学入学以来ほかのマウスピースへの興味…

奏法はなんのために

こんなことありませんか。短い時間だけ、いい音で吹ける。いい音だけど、連続して吹くと実は疲れて吹き通せない。それでもオーケストラでは(連続して演奏する時間が比較的短いので)そこそこ通用してしまうかもしれない。でもそれは落とし穴で、健全な奏法…

男はつらいよ期

男はつらいよ期なるものを提唱したい。人生における、男はつらいよと言うほかない状態とそれが続く期間、の謂いである。ぼくの人生はいつからか男はつらいよ期に差し掛かったようである。

重力場?

あれ?物理にでてくる慣性力のかかったつり革みたいですね。もちろん、アパートの廊下に加速度がかかっているわけでも、風が吹いているわけでもない。毎年この時期から晩夏にかけてクモが巣を張るのでこんな風になる。最初の夏はじめて見たときは一瞬驚いた…

2013年3月〜7月の仕掛け

マウスピース:B40リード:Vandoren traditional-3, V.12-31/2リガチャ:クランポン/Vandoren M|Oリガチャー3月の演奏会でM15が自分にもつかえるとわかったから安心することにしてB40に戻した。戻してみたらB40で出てくる音が少し変わったように思う。M15は…

こころのリハビリはつづく

隣にいる人は死んでしまった人とは違う人だそのことを毎瞬間思い知らされたりもする、それを今隣にいる人に申し訳なく思いもするが、これから先の人生にとってはあきらかに必要なステップ。昨夏のことがあって一度死んでしまったあとのような気持ちで、人と…

あたらしい季節・内科学・福井

滞りがち。短報的にいくつかだけ書いてみることにする。(1)春から夏へ春っていったいなんだったんだろうってくらい、寒い春で気がつけば初夏です。すでにすこしムワッとする湿度だけど、車からみえる緑は小気味よくてあかるい気分にさせてくれる。まだ新しい…

連休準備

GWは休みではなくたたかい。金沢と東京を2往復するそのためにいろいろやっておかなくちゃいけないことをやり、同時並行で神経休めて、楽器にもさわる。気は張らない。3月の演奏会の録音を聴いているけど、M15の長所が出ていて今までにない感じ。全体を見渡す…

春 printemps

春です。金沢もようやく暖かくなってきましたといって桜ではなくハナモクレンをあげるあたりアマノジャクかも春休みは自分としてはめずらしくアクティブ!に旅行。北米大陸にも上陸したし、箱根、京都にも行きました。この4月からは病棟での実習が始まり、に…

余震余波

大きな地震の余震が段々とおさまっていくのと似ていて、大きな悲しい出来事の長い尾も徐々に小さくすぼんでいくけれどその小さな余震は小さいけれどあのときの恐怖を思い出させる、悲しさを覚えている者は勝手にその悲しさを思い起こしてしまうものなのだほ…

M15とB40

悲愴の本番は予定通りM15で臨みました。ホールでの練習をマイクで録音するとよくわかるけど、遠鳴りするマウスピースで、pppppを(自分としては)大胆に落としてもしっかりマイクに入っていました。この点が長所に思えたので今回の本番、そしてその後の追い…

節目

この3月はいろいろな節目となりました。(1)フィルハーモニーでの節目カレッジコンサートでの「悲愴」演奏。もう四年目となるオーケストラでのキャリアもこれをもって一区切り。団内の通例からすればとっくに引退なのだが、人数不足と、このタイミングでの「…

言葉

言葉を発明したサルは、こんなことになるなどとは思っていなかったに違いない。おそらく最初は単純な意思疎通の手段に過ぎなかったはず。だが、指示語が生まれ、三人称が生まれ、抽象的な概念を汲む器にまでなったときに、言葉は当初の目的を果たすより遥か…

アクセスのダイレクト感

調子が悪いわけではないんだけど、どうも不自由を感じる。楽器のこと。アンブシュアが悪いというか、なにか余計なことをしている、回りくどいことをやっている自覚。リードにコンタクトしている下唇、息が音になる効率、そのあたり。音楽的にも重心が上のほ…

ひきこもり日記

本を読むことと外に出ることのどちらかをしないと頭は腐ると思う。家にいて本を読むならできるだけ自分の知らない作家に挑戦するか、よくわからない本を読んだほうがいい。外に出ることはそれ自体が小さくない刺激なので、たとえ人に会わなかったとしても出…