夜ふかし録

夜は楽しいけど眠るための時間です

作品紹介

騎士団長殺し

読みました。もともと村上春樹は好きで、特に『ねじまき鳥クロニクル』は村上春樹を好きでない人も読んでおいていい作品だと思っています。 2000年以降の作品については、『海辺のカフカ』『アフターダーク』はよかったが、『1Q84』は???というのが率直な感…

カルボナーレの教則本

昔から欲しかったもので、なんとなく気分が乗ったので購入。自身がクラリネット奏者として第一線で活躍するAlessandro Carbonareが書いた教則本で、「音色」にフォーカスしている点が今までの教則本になかった着眼だ、みたいなことを言われていた気がする。 …

デュリュフレ

東京・春・音楽祭の最終公演を東京文化会館で聴いてきました。(余談ですが、ほぼベッドフリーの科をローテート中なので、こういったことが可能です。やはり、休日であっても呼ばれる可能性がある科では、ゆっくり演奏会を聴きにいったとしても、どこかで後ろ…

煙に巻く作風

3月最後の週は、仕事をはやく終わらせて演奏会へ。 東京都交響楽団/インバル ショスタコーヴィチの交響曲第15番 この組み合わせのショスタコーヴィチ演奏に出会ったのは2012年3月の4番で、自分にとっては都響との最初の出会いでもありました。東京文化会館の…

MIDORI

五嶋みどりは弾き姿も音色も節回しもすべて、完璧に近いと思った。おすすめは、チャイコフスキー、ショスタコーヴィチの1番と、バルトークの2番。

Mahler 3

マーラーとの出会いは中学生の頃、バーンスタインとニューヨーク・フィルの録音だった。大学1年の時には交響曲第1番の4thクラリネットを受け持って、ソロを吹かせてもらったりした。極彩色の管弦楽で、箱庭(といっても、巨大な箱庭だが)を思わせる作風のイン…

グレイト

連休は大阪で過ごしました。月曜日は日当直なので、土曜日夜からの丸一日しか居られませんでしたが、シンフォニーホールで今年2回目のグレイトを聴きました。京都市交響楽団、指揮は広上淳一。この曲はほんとうに幸せな曲だと思います。チャイコフスキーなど…

Gounod

グノー「小交響曲 Petite Symphonie」という曲があります。 木管九重奏という少し変わった編成(木管五重奏x2ひくフルート1)の曲ですが、人数がいる分、木5よりも簡単に(?)厚い響きを出すことができて、木管アンサンブルならではの軽快さもあり、初体験…

オケ映画の演技

公開中の「マエストロ」という映画を観ました。松坂桃李演じるコンマスが、西田敏行演じる訳あり凄腕指揮者に翻弄されつつオーケストラのなかで、云々、というお話です。なかなか面白かったです。観ていていくつか思ったこと…ドヤ感の表現のだめでの玉木宏に…

アルゲリッチのシューマン

マルタ・アルゲリッチによるシューマンの幻想曲、幻想小曲集(Op.12) この曲は弾き手によってだいぶ変わると思います。どの曲も弾き手で変わるんだけど、この曲はぼくの聴いてきた曲のなかではピアニストによって最も印象を変えるものです。 というのも、ル…

「火を熾す」(ジャック・ロンドン、柴田元幸訳)

生きるか死ぬかの極限状態 隔絶されている二者の対立 圧倒的な自然とその前にあって無力な個体 ひとつひとつに共通する背景をあげると、以上のようなものが挙がる。 また、 あくまで現実的で、不可思議な展開や唐突な抽象表現がない という特徴(特長)があ…

庄司紗矢香さんのベートーヴェン

Beethoven violin sonata No.1,3&4 Sayaka Shoji アリス=紗良・オットの特集番組をみて、同世代の演奏って刺激的だなと思い、タワレコを物色。アリス紗良オットは好みのCDがなかったので、昨年末都響とのバルトークを聴いた庄司紗矢香さんのベートーヴェン…

夜更かし

この投稿はほんとうに夜ふかし録です(時間帯的に)。 眠れなくて。明日は病院見学なのに。 「中国化する日本」という文庫本があります。與那覇潤さんという、愛知の大学で史学を教えている若手の研究者が書いた本。 筆者も自覚しているように誤解されやすい…

2人の音楽

N響の木管セクションは、ここ10年ほどでずいぶん人が入れ替わった。 クラリネットに限っても首席の2人がどちらも入れ替わったようだ。 そのうちの1人、松本健司さんのソロCDが知らないうちに発売されていて。 しかも、見ていた棚のそのすぐ横に、特にコーラ…

Inception、鷲田清一、初夏の休講

(1)Inceptionインセプションは2010年の映画で、映画館でも観たんだけどちょくちょく見返している。突っ込みどころもないわけではないし、注意深くみているとあれ?と思う瞬間もあるけど、自分にとってはそんなのどうでもいいな、と思える映画。「作戦」の目…

AMOUR、谷崎、病態生理

(1)アムール!愛!今日の記事は愛について…ではなくて、このあいだAmourという映画を観たのでした。http://www.ai-movie.jpあらすじもろくに読まずに映画館に行ったんだけど、思いのほか圧倒されて映画館を出ることになった。奥さんがピアニストである夫妻の…

週末…2日目

今日は昼食後思い立って、話題の「思想地図β2」を買ってきました。わざわざ柿木畠のうつのみやまで行って…震災から半年ということです。あの3月11日は生理学かなにかの試験で、医学類棟地下の試験場にいたんですが、微かに震度1くらいの揺れを感じたのを覚え…